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数寄者の小道具
涼を呼ぶ数寄者の小道具 壱
涼を呼ぶ小道具で肝心さは、人間本来持っている五感≠さり気なく呼び戻すことに尽きると思います。
先日暑さ≠テーマにした番組の中、風鈴の音でも実際体温が下がる事を証明しました。日常気を留めて
考えないものほど涼を呼ぶ小道具は結構身近に探すと結構あるものです。転じて茶会にもこの時季たくさん
応用できます。
色彩:とりどりの団扇
思い出・記憶深川水掛け祭=@オリジナル押し紙団扇
水辺:舟形団扇台 暑さ消しますの纏(まとい)印
風:実際に動くアンティークな扇風機
匂い:蚊遣り台薹置
形が珍しい猪・豚・伊達男(風呂上がりの一服、煙管から蚊取りの煙が出てきます。)
香り:香台・竹筏・朝顔香炉(青磁)
童子雲水・笹舟に船頭(香立)
杉笹杢木挽目板:笹舟香立
お香はもちろんのこと、蚊取り線香の匂いも打ち水と共に縁台に置かれた蚊遣り。
夕去りの茶事にピッタリですね。
形:義山巻タバコ入れ・ブロンズ灰皿(ひょうたんに蝸牛(かたつむり)・河童)
双魚紋・竹拭き漆下げタバコ・籐製巻タバコ入れ
形:腰差しタバコ入れ:全体は竹の拭き漆製・刻みタバコ入れは農家の家の形
緒締めは牙製の蓑。なかなかの意匠組みです。
水の連想:水車の洒落材をうまく用いた釣瓶花入 2題
紋竹の釣り舟花入(深川:猪牙船 ちょきぶね)
25.9.6 東京数寄屋倶楽部 村山元伸