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季節の室礼 床の間飾り




三月(弥生・花月・桃月)

春*遊び



日本列島は南北に弓なりに位置し、地方の各地域によって春の訪れが異なります。暦の上でこの日とは


定められませんが、旧暦三月三日雛祭りから五月五日の端午の節句までに酒食箱を携え、海・川・野山に


出かけ春の一日を終日過ごす事が昔から行われ、現代に伝えられています。その代表はお花見≠ナす。









これらの行事を「山遊び」「野掛」「磯遊び」などと呼ばれ、めぐり来た春を山野で満喫します。


現代版の春の行楽です。






野点傘に茶道具








御所車(御羽車 おはぐるま)








元は宮中行事から中世を経て江戸時代に入り庶民の間に広く盛んになったと言われています。昔、農村では


梅天神鷽(うそ)替え≠ニ同じこれらの行事を通じて男女の出会いの場とも言われています。今回の飾りでは


宮中行事として飾り付けをしました。水玉の六曲屏風を背に野山で茶を点て、歌舞音曲に楽しく興じる様子です。



































紙敷:桃色の茅張柳紙敷   香合:竹製横笛











早咲き河津櫻
















この野遊び≠フ期間は長く、梅見・花見(桜)・花筵(はなむしろ)・曲水(ごくすい)・夜櫻・花あかりなど美しい


花香に包まれ酔いしれる遊びが続きます。








御所車の飾り物を藤の花に変えたり時季々花を添える事によりいろいろな場面の演出が出来ます。












25.3.14 東京数寄屋倶楽部 村山元伸