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季節の室礼 床の間飾り
三月(弥生・花月・桃月)
上巳(じょうし)祝ノ儀 その参
子供らの教養はもちろん芸事の上達、心身ともに美しく成長していく事を親の願う気持ちは
時代が変わってもこのことは変わりません。
歌舞音曲の上達を願う飾り付けです。上巳祝の儀弐と背景飾りは変わりませんが、中央に月琴(げっきん)
の楽器を置き左に琴≠飾っています。左右に源氏燈台を一対置き、針・糸の上達も願い化粧裁縫箱も添えて
みました。簡素な飾り付けの中に親の子供を思う心持ちを表現しました。
月琴・琴飾り
古い物ですが桑材を使い丁寧な仕事がされた源氏燈台
桃色の市松模様紙敷に花梨材でつくった唐木細工の琴香合≠フ取り合わせ
一間床(いっけんどこ)(巾1820_)の本格雛段飾りの壮観さには負けます。少し物足りない感はあるかと思います。
今日は女の子の祭りですからワイワイやってください。私は雛あられ白酒∞菱餅≠ネらぬまだ寒さが残る
日々なので燗でそれも飛び切り燗酒で一杯という心持ちです。これも男の雛祭りです。
25.3.4 東京数寄屋倶楽部 村山元伸