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季節の室礼 床の間飾り




二月(如月・梅見月・初花月・雪消月)

初午天神稲荷



江戸っ子は初物が好きで有名なのが初鰹¥堰宦宸ノ大金を投じます。また神仏の参拝も非常に熱心で、


何処のお寺・神社は御利益があると聞けば、跳んで参拝に出かけます。






旧暦立春を過ぎ日が経つと、ウグイスが初音を発して梅もほころび始め、まさに梅に鶯″]戸っ子は


そわそわし始めます。そんな一齣(こま)を据えて見ての床飾りです。
















床中央に稲荷の使いの狐のコマ像に白梅の咲き誇る木が描かれています。













古都鎌倉、古刹の栗材の梁(はり)を利用して作った狛犬台です。ここでは狐の焼物の像を置いています。












香合の替わりに霊芝の香枕(こうらん)に紅斑紋竹の香筒を飾っています。










旧暦のこの日は江戸中稲荷祭り、この日に限らず初≠ェつくとしばし郊外の景地まで足を伸ばし参拝します。








このように軸を外し少し変えても室礼は充分お客様に伝わります。










紙敷:唐桟(とうざん)柄  香合:緑釉楽焼宝珠







この月(旧暦)は干支12支の香合を用いたり、身近にある物を見立て、扇子や小物を季に合わせ、


利かせることにより、初○○飾りは雰囲気や場合によって気配まで感じる事ができます。











25.2.27 東京数寄屋倶楽部 村山元伸