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季節の室礼 床の間飾り




一月(睦月・年初月・開歳(かいさい))

茶の湯始め

初釜・釜始・点初(たてぞめ)・初点前・点茶始



茶家では元旦に若水を汲み釜を掛け家族、弟子共々大福茶を頂く事になりますが、一般的には1月中頃にかけて


炉に釜を掛け初の茶事を行う事を初釜(はつがま)と呼びます。ごく親しい人・来賓であったり又稽古社中全員で


行う事もあります。茶事の飾りは正月にふさわしい道具組です。全員揃ったところで床拝見から始まります。


特に正月は床に飾られることが多い熨斗(のし)を戴く(不老・長生の霊力・清浄・精進の意味があります。)


師家の初点前があり濃茶を点て一同が順服します。正午にかけてですと、懐石をいただき簡単な屠蘇(とそ)を


全員いただき一年の精進を祈ります。流儀等により異なりますが、薄茶をいただきながら余興などがあり初春の


半日を楽しく和やかに過ごします。そんな茶の湯始め≠フ床飾りです。










正面に蜀山人≠フ福禄寿♂フ入の軸を掛け床に遠山薹に熨斗(のし)飾り押へに黒楽の宝珠


青竹の筒に結び柳、紙敷に鶴香合の組み合わせです。
























軸:福禄寿≠れは唐人屋舗初春の札守りなり 大田南畝(おおたなんぽ)・別号蜀山人(しょくさんじん)

遠山薹:熨斗飾り・押へ黒楽焼宝珠形

花入:青竹尺筒一節切(ひとよ)結柳・根締千両

紙敷、香合:唐花結び・鶴香合 題字長楽萬年














25.1.3 東京数寄屋倶楽部 村山元伸