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季節の室礼 床の間飾り




一月(睦月・年初月・開歳(かいさい))

食≠ヨの感謝



歳神様へのお供えと食≠ノ対する感謝料理の上達・精進への願いの床飾りです。







中央に長慶・祥福の注連飾り金屏風を背にして主食であるお米≠ヨの感謝として蓬莱山形に、上に松


紅白梅飾り左は竹笹敷に睨み鯛・伊勢海老、右は火≠ヨの感謝俵炭¥り、造る人への感謝床前に


包丁と神箸を置いています。







海老鯛飾り







中央飾り









俵炭飾り







三賓:城三賓白菊置上(おきあげ)・唐草文様

屏風押え:唐金・金箔色紙 鴛鴦(おしどり)

包丁:飾りとしてなので刃≠フ付いてない豆腐包丁を選んでいます。










紙敷:藍室町格子

香合:海老・鯛と平目(ひらめ)象牙 角細工師 榎本幸雄作






食は毎日、人間の一生付いて回っています。新しい歳迎えも毎年行われます。当たり前と思う事不変が


繰り返されることが出来る事への感謝の大切さ、食の材を作り、獲る人、食材を料理する人が居てはじめて


成り立ちます。日頃何でもない事ですが、改めて年の始めに歳神様におもてなしをすると言う気持ちと


食≠ヨの感謝を考えて見てはいかがでしょうか?食文化にはすべて御(お)≠フ冠が付きます。


お米・お酒・お茶・お箸・お水とすべて人の手により大切に作られてきているわけです。









千葉県房総千倉町に日本で唯一日本書紀にも出てくる料理の祖神を祀る神社があります。


高家神社(たかべじんじゃ)です。10月、11月に四條流の包丁式があり、プロの方はもちろん、日頃料理、懐石の


腕を上げたいと願う方は一度お参りに行かれると良いと思います。













25.1.1 東京数寄屋倶楽部 村山元伸