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季節の室礼 床の間飾り
八月(葉月・観付月・秋風月)
「江戸せっかち」
三年に一度の地元深川八幡祭り≠ノ合わせた床飾りです。各地には有名なお祭りがたくさんあります。
東京では昔から神輿深川・山車神田・だだっ広いが山王様≠ニ唄われ江戸三大祭りの一つに数えられています。
本来は旧暦の九月のお祭りですが、明治になり新暦と共に八月のお盆が祭礼日になりました。
昨年の東日本大震災があり一年延期の早期復興祈願の気持ちを込めた大祭です。
心待ちの祭礼を表現する為、時計型の御神輿と氏子各町50数基の神輿の駒札の番組仕立の衝立の
組み合わせで刻々と祭り近し心躍る°C持ちを表しました。江戸っ子のせっかち気質に掛けて
洒落ての床飾りです。この祭礼がある為新木場内の各店木材関係は祭り一色となりお盆前後は
休業状態になるぐらい祭りに力≠ェ入ります。世界文化遺産に登録された奥州平泉≠謔
神輿一基が特別参加します。今年は8月11日(土)・8月12日(日)(神輿連合渡御)の祭礼です。
昭和46年に「シチズン」より応接間の飾り時計として販売されていた品ですが、2年近く
いろいろ細部に本物の神輿金具を施し台座も漆で新たに作り替え付属品も新調しました。
ここまで来ると時計と言えども御神輿≠ナす。
番組衝立は江戸文字で職人さんに書いていただきすべて桧製♂ョ根は杉皮を葺き込んだ
お誂え品です。
お軸:神社神鈴の絵
紙敷:獅子頭反物柄オリジナル品
香合:デパートで見つけた瀬戸物の楊枝入れの見立て品です。
24.8.3 東京数寄屋倶楽部 村山元伸