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季節の室礼 床の間飾り



八月(葉月・観付月・秋風月)

「夏の想い出 其の一」



掛け軸を掛けない床飾りです。





玄関飾りや寄付飾りも向いています。間口60p(2尺)×40p(1.3尺)のコンパクトサイズに


夏の想い出をいっぱい詰め込んだ「木」のジオラマの世界です。敷板は楠の玉杢材で、皮肌を


生かし小川に見立て、背景の森の木々はチーク材・一位(いちい・あららぎ)材に樹形に透かし彫りを


しています。よく見ると、クワガタ虫。蝉の木彫りが埋め込んであります。童(わらべ)人形に


麦わら帽子、手に「鳥モチの竹」「虫籠」を配置しました。虫籠は香合になっています。








紙敷は金魚柄で香合が重なるので、川辺に生きるカラストンボの尾継ぎ(おつなぎ)と洒落て見ました。


少しでも思い出が重なり、笑いがこぼれれば茶会の亭主の勝ちです。









木彫:(東京墨田区)松本彫刻店
小物:(蒲田)ユザワヤ







24.7.6 東京数寄屋倶楽部 村山元伸