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数寄者の小道具
涼を呼ぶ数寄者の小道具 弐
暑中見舞い:河童の行水
見立て茶器:藍染め(蝙蝠紋六角)もともとは半島物の筆洗いです。
これに蓮の葉の上に夕涼みしている河童の蓋(牙製)
視覚:夏らしい河童・蝙蝠の替六角茶器
聴覚:竹筒から出る水・水音 蛙の行水(たまたま蹲の掃除をしていた時落とした蛙の置物)
視覚:風呂上がりの蛙(背中に奈良晒の茶巾)
寄付けの迎え付け:金魚鉢に蛙の行水
冷やし西瓜に冷やした手拭い
こんな寄付きでの迎えをもらいますと、シビレますね。面白い涼を呼ぶ趣向の出来上がりです。
夏の茶事、いないはずの沢蟹(居酒屋で分けて頂いた料理用の生きた沢蟹)蹲≠たりを徘徊している
沢蟹を見つけた時の来客者の喜びと驚き涼≠フ意匠は本当に身近にあります。
まだまだ残暑が続きます。残暑、御見舞い申し上げます。
涼≠フお話しでした。
25.9.6 東京数寄屋倶楽部 村山元伸