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数寄屋材
台目柱(代目柱とも書きます) 赤松皮付丸太
写真右 腰曲がりの強い物の例
写真左 腰板曲りの弱い者の例
現在では一般的には曲がりのあまり強くない物が好まれます。カーブの強い物は客座より見た時
どうしても不安定感を感じさせます。天井高も一般住宅より低いのでよけい感じます。
直ぐなる物(すぐなるもの)腰曲りの無い直線的な台目柱はより古い茶室作例に多く見られ現代建築に
至るまで曲がりが強くなっていく傾向が見られます。どの時代の曲がりを取るかは施主、亭主の茶の力量を
試す事につながります・腰曲がりの位置は真台子の高さ2.2尺を一つの目安にしていて壁廻り引竹のバランスも
考えなくてはなりません。
写真中央、皮肌すべてを取り去った物です。少し手斧目(ちょうなめ)を施しています。
この状態で使われている柱は表千家松風楼床柱が有名です。
台目柱ですが皮が取り去った物は松自体が持つ脂(やに)気により経年変化しますと
「飴色」に変化します。私個人としては写真位置の2.2尺以下に逆に無目引板の方へ
落とした方が席全体の安定感が増すと思います。
24.6.28 東京数寄屋倶楽部 村山元伸