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季節の室礼 床の間飾り




四月(卯月・清和月・余月)

仏生會ノ儀



四月八日は釈迦の誕生日を祝して、日本中の寺院で行われる祭りです。諸説はありますが、840年仁明天皇(五十四代)


の時代に中国の風習に準じて行ったとされます。一般に花御堂(四柱屋根)の中に銅製の釈迦像を安置し、参詣人に


甘茶を像に注がせる祭り行事を指します。花御堂は釈迦の母親が住んでいたルンビニ苑を形取り、屋根が美しい花で


覆われていたことに所以します。甘茶を掛けるのは釈迦誕生時に九頭の竜が清浄水を吐きかけて産湯にしたという


伝説からです。現代花祭り≠ニ呼ばれるのは浄土宗より言い始められたと言われ子供中心の祭りの呼び名です。











今回は見立てを多く用いての床飾りです。左右にシンプルな座敷灯一対、床中央壁面に仏足画(ぶっそくが)を飾り


市販されている園芸用の座椅子を像≠ノ見立て、花に包まれた散華盆の上に釈迦像を置きました。床前に建水を


蓮華器に見立て、甘茶ならぬ抹茶を入れています。柄杓代りに瓢杓(ひょうしゃく)≠添えました











見立:本来白象(6本の金色の牙を持つ)園芸用品で白い物もありましたが、この方が写りが良いと思います。


見立:甘茶器は菊割り建水(白磁器・菊割を蓮の蓮弁に)


見立:柄杓は煎茶用の瓢杓(ひょうしゃく)










釈迦像:母親の右脇腹から出生し、七歩進んで「天上天下唯我独尊」(てんじょう・てんげ・ゆいがどくそん)


と言われた伝説は有名です。











仏足画:ブッダの三十二面の内足裏に千輻輪(せんやりん)千本の車の輻(や)がある

車輪紋様が本来ですが、仏教に因んだ絵が描かれています。










散華盆:実際にお寺で使われていた時代物です。












古代華紋様紙敷と朱塗りの万字″″の取り合わせ










献菓子:木地菊置丸三宝に紅白饅頭

座敷灯:京祇園三浦照明店



私の子供の頃、リヤカーの屋台花いっぱい飾り付けて甘茶・駄菓子売りのおじさんがいて、いつまでも


リヤカーを追った思い出があります。花祭り¥ュしでも何か感じられたら幸いです。










25.4.6 東京数寄屋倶楽部 村山元伸