ホーム 数寄屋材 季節の室礼 数寄者の小道具 展示場 作品 アクセス 江戸の風一人事 お問い合せ


季節の室礼 床の間飾り




一月(睦月・年初月・開歳(かいさい))

仕事始め







仕事始めには必ずこの軸を飾ります。平常心是道≠アの軸を見ると商売を含めてヤル氣≠ェ


漲り(みなぎり)ます。皆さんもその様な軸や飾り付けがあると思います。


床に注連縄を張り正面に大軸(だいふく)を掛け、床に薹に福鈴≠飾りつけ稲筒俵に柳の餅花飾りです。


紅白の紙敷に鈴を銜(くわ)えた獅子頭香合の取り合わせ、松の内も過ぎ清楚ですっきりした床飾りです。


餅花≠燒ッ芸数寄屋のこの床には合います。





軸:大軸(だいふく)横物 平常心是道

大徳寺488世全提要宗(ぜんていようじゅう) 丸山伝衣(でんね)筆













福鈴:美しい鈴の音は床の間を浄化し魔除け、鈴降りは神霊を起こし来客者の魂を活性化し

福≠呼び起こします。









獅子頭香合:息災延命≠フ獅子神楽舞いに由来します。












出書院より朝の陽光が差して仕事始めにふさわしい感じになりました。


















出書院飾りは干支の巳≠仙台堆朱(ついしゅ)盆に置き地元深川八幡宮の初詣で授いた破魔矢を添えました。























応接のテーブルの上に朱塗りの獅子の煙草入れに三巴の灰皿恵比寿@lの燐寸(まっち)の組み合わせです。












来訪者に福を持って行って頂き巳年≠ノあやかり商売繁盛の床飾りでもあります。私の所では小正月(1月15日)まで


地方の御客様がありますので餅飾りを始め正月飾りは昔からすべてこの日までとしております。








25.1.6 東京数寄屋倶楽部 村山元伸