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季節の室礼 床の間飾り



八月(葉月・観付月・秋風月)

「夏の想い出 其の二」



掛何を凝縮した「テーマ」にするか?絞り込みをすることが大切です。


私もデザイナーではありませんので、フッと次から次へ頭に浮かぶ程才はありません。


街を散歩がてらに歩いてるとき、目に写るもの、又何か連想出来ることをメモし、普段から


気を付けてみることを心掛けています。デザインの「素もと」は茶道でいう「温故知新」です。


これなくして新しい創造は生まれません。










「海の想い出」をテーマに考えます。「昔風の浮輪」「アンティークポートレート」海水浴場と


言われたころの「警戒船」思いを綴った「絵日記」(焼き物で花が生けられるようになっています。)


これらをメインに浅草かっぱ橋通りで買い求めたかき氷やアイスキャンデーの小旗と本物に近く


出来の良い造花(テーマによっては時の物として生花がない為)など選び演出した飾り付けです。




















小物は絵日記の中のアケビ、床天の花釣釘や落掛釘より釣糸で大小の二羽の「鴎(カモメ)」を遠近を


出すため飛ばせました。今持っている小物や古い夏の用品の中から例えばスイカ柄の子供の


ビーチボールや水中メガネなど捜せばキリがない程お宝が出てきます。








香合はほおずき(一位材の彫物)・紙敷は「蝶」が舞っている柄の取り合わせです。



床飾りに必ず「和のテイスト」を1〜2点入れることにより、床に緊張感を

持たせます。決してコミックになってはいけません。





24.7.15 東京数寄屋倶楽部 村山元伸